ソフトバンクのMVNOがない理由。格安SIMを使うには?
au回線やドコモ回線のMVNOはあるのに、どうしてソフトバンク回線のMVNOはないの?ソフトバンクユーザーの多くがこのように思っているのではないでしょうか?
ここでは、ソフトバンクにMVNOがない理由と、ソフトバンクのスマホ端末で格安SIMを使う方法について解説しています。
目次
ソフトバンクのMVNOがないと何が困る?
大手3キャリアの中で、唯一ソフトバンク回線のMVNOがありません。
大手キャリアで購入したスマホ端末で格安SIMを利用するには、「SIMロックを解除する」もしくは「端末と同じキャリアの回線を使った格安SIMを使う」意外には方法がありません。
つまり、ドコモスマホ端末では、ドコモ回線である「DMM mobile」などの格安SIMをそのまま利用できますが、ソフトバンクスマホで格安SIMを利用するには、SIMロック解除が必須ということです。
ソフトバンクのMVNOがない理由
そもそも、何故ソフトバンク回線だけMVNOがないのでしょうか?
それは、Y!mobileの存在があるからです。
Y!mobileはE-mobileとウィルコムがソフトバンクに吸収合併されてできた会社です。ウィルコムと聞けば、ウィルコムユーザー同士の電話がかけ放題というサービスで一躍注目を集めました。恋人同士で持って利用していた人も多いのではないでしょうか?
元々、”低価格”をテーマにした会社とあって、Y!mobileも低価格帯のサービス「格安SIM」を提供しています。
しかし、ここでソフトバンク回線を使うMVNOが出てきてしまうと、Y!mobileの顧客を奪われてしまう可能性があります。ソフトバンクとしては、ユーザー減はどうしても食い止めたいわけですね。
じゃあソフトバンクが自分でMVNOやればいいじゃんって思うかもしれませんが、MVNOは利益率が非常に低いと言われています。利益を追求してきた孫さんにとって、MVNO業者は天敵なのです。
今後も、ソフトバンク回線のMVNOは出てこない可能性が高いということが言えます。
ソフトバンク端末では格安SIMは使えないの?
「じゃあソフトバンク端末を使っている人は、格安SIMを使えないの?」という疑問。結論を先に言いますと、「SIMロック解除できる端末かどうか?」ということです。
SIMロック解除義務化後の端末
2015年05月01日、「SIMロック解除の義務化」が始まりました。当然、SIMロック解除をしてSIMフリーにすれば格安SIMを利用することができます。但し、これが適用されるのは05月01日以降に発売された機種です。それ以前に発売されている機種には適用されないことから、2015年06月現在は、ほとんどの機種が対応していない点には注意してください。
SIMロック解除義務化前の端末
SIMロック解除義務化前の端末では、SIMロック解除ができる端末はたったの4機種しかありません。「ARROWS A 301F」「STREAM 201HW」「STAR 7 009Z」「シンプルスマートフォン 008Z」です。
これら4機種に関しては、SIMロック解除をすることで格安SIMの利用が可能です。
SIMロック解除できる端末であれば問題ありませんが、ロック解除義務化前に購入したスマホ端末の多くが格安SIMを利用することができません。
スマホ本体代の残債を考えると、契約終了後に格安SIMに乗り換える方が良いかもしれませんね。