格安SIMを速度制限の有り無しで徹底比較してみた!
格安SIMには、一定期間の高速データ通信量が規定値を超えると、通信速度が制限されることがあります。この『速度制限』のことを、別名『帯域制限』と呼ぶのですが、速度制限は格安SIMサービスによって異なります。
ここでは、格安SIMの速度制限を気にされている方のために、格安SIMの速度制限を有り無しで比較検証しています。速度制限の詳細も解説しているので、是非参考にしてください。
格安SIMの速度制限
格安SIMの速度制限ってなに?
格安SIMの速度制限について、今一度簡単にご説明すると、
『速度制限』:一定期間の高速データ通信量が規定値を超えると、通信速度が低速になる制限。
上記にような説明になります。
具体的には、高速通信量の3日間合計が540MBになると速度が200kbps程になる…といった制限のことです(こちらはあくまで一例です)。
低速モードになってしまうと、当然動画視聴は無理になりますし、ウェブサイトを閲覧する際も表示が遅くなったりと、ストレスを感じる場面が増えてしまいます。当サイト管理人も、格安SIMのテザリングを使って外出作業することが多いのですが、低速モードになってしまうとほとんど作業ができないような状態になってしまいます(調べごとが多いので)。
このようなトラブルを避けるためには、毎日のデータ通信料に気を配るか、最初から速度制限のない格安SIMサービスを選ぶ必要があります。
そこで、まずは速度制限の有り・無しで格安SIMを比較していきましょう!
格安SIMの速度制限 有り・無し 一覧
格安SIMには、速度制限が全くない格安SIMもあります。特に理由が無いのであれば、勿論速度制限のない格安SIMを選ぶべきでしょう。とはいえ、格安SIMの選びのポイントは、速度制限以上に重要な通信品質や、速度切り替えの有無など、色々な要因があるので、それらを踏まえた上で判断してみてください。
速度制限無しの格安SIM一覧
- IIJmio
- DMM Mobile
- mineo Dプラン
- OCNモバイルONE
- FREETEL
- b-mobile
- ぷららモバイルLTE 無制限プラン
- ワイヤレスゲート
速度制限有りの格安SIM一覧
- 楽天モバイル
- Nifmo
- BIGLOBE SIM
- U-mobile
- DTI SIM
- インターリンク
- もしもシークス
- ぷららモバイル2段階定額
- mineo Aプラン
- UQ mobile
格安SIMの速度制限詳細
それでは、速度制限のある格安SIMの、低速モードになる条件についてみていきましょう。こちらを見ていただければ、格安SIMによってかなり条件が違うことが分かってもらえるはずです。
楽天モバイルの速度制限 詳細
- 3GB/月プラン:3日合計540MB
- 5GB/月プラン:3日合計1GB
- 10GB/月プラン:3日合計1.7GB
楽天モバイルは、プランによって3日合計で使える高速データ通信量が異なります。1日で規定容量に達してしまうと、その後2日間も高速データ通信ができなくなってしまうので注意が必要です。
それでも人気の格安SIMであることは間違いない楽天モバイル。動画をみて1日で大量の消費をしなければ、安心して使える格安SIMの一つです。
Nifmoの速度制限 詳細
- 3GB/月プラン:3日計650MB
- 5GB/月プラン:3日計1100MB
- 10GB/月プラン:3日計2200MB
Nifmoも、楽天モバイル同様の速度制限。通話かけ放題などの新サービスを展開するも、イマイチ人気がでていないのがNifmoです。最近やや通信品質も悪くなっており、もう少し頑張ってほしい…と思っているのは私だけじゃないはず。
BIGLOBE SIMの速度制限 詳細
- 1GB/月プラン:3日合計200MB
- 3GB/月プラン:3日合計600MB
※その他のプランは速度制限無し
BIGLOBE SIMは、1GBプラン、3GBプランにのみ速度制限が設けられています。6GBプランが人気なのも、速度制限がないことが要因の一つになっていそうです。
BIGLOBE 光やWiMAX、ADSL利用者は月額200円割引となり優遇されているので、BIGLOBEの他サービスを利用されている方に人気の格安SIMです。
U-mobileの速度制限 詳細
- 詳細は不明。1日で1GBを超えると制限されるとの情報あり。
U- mobileは、公式HPで速度制限について記載がないので詳細が不明です。一見速度制限が無いように思いますが、検証した他サイト情報によると、『1日で1GBを超えると制限される可能性あり』とのことでした。
速度制限があるのに公表されていない…としたらちょっと使いにくいですし、最近の通信品質もあまり良くありません。正直なところ、あまりオススメではない格安SIMです。
DTI SIMの速度制限 詳細
- 1GB/月プラン:3日合計366MB
- 3GB/月・5GB/月・10GB/月プラン:3日合計1GB
2016年9月に新しく登場した格安SIM『DTI SIM』。こちらは、1GBプランとそれ以外で速度制限の条件が異なります。
特に注意すべき点としては、10GB/月プランでも3日間合計1GBしか使えないということ。正直この規制はかなり厳しいと感じます。10GBプランを契約する人は、動画やテザリングなどでデータ容量をがっつり使う方だと思うのですが、3日間合計1GBまでだとかなり不便に感じてしまうでしょう。それならば、安心・安全のDMM mobileの10GBプランの方が遥かに良いと思います。
インターリンクの速度制限 詳細
- 3GB/月プラン:3日合計366MB
- 7GB/月プラン:3日合計1.2GB
- 10GB/月プラン:3日合計1.5GB
インターリンクの速度制限もなかなかシビア。DTI SIM程ではないものの、10GBプランで3日間合計1.5GBはかなりギリギリのラインです。日によって通信量の上下が激しい人は、やはり速度制限のないDMM mobileの10GBプランの方が良いでしょう。
もしもシークスの速度制限 詳細
- 【音声通話】8GBプラン:260MB/1日、7GBプラン:230MB/1日、1GBプラン:33MB/1日
- 【データSIM】データ容量無制限プラン:350MB/1日
もしもシークスは、1日毎に使えるデータ容量が決められています。他の制限だと、低速で3日間も我慢しなくてはいけない…という心配がありますが、もしもシークスは24時間後には必ず回復するのが魅力です。
しかしその分、当然1日で使える容量が少ないので、汎用性は低いです。もしもシークスの最大の魅力は通話定額。もしもシークスを検討している方は、通話定額が自分にとってメリットがありそうか?…という視点で選んでみてください。
ぷららモバイル2段階定額・定額ライトの速度制限 詳細
- 二段階定額:1日100MBまで。
- 定額ライト:1日110MBまで。
ぷららモバイルで一番人気の定額無制限プランは、最大速度3Mbpsですが、容量による速度制限はありません。
一方、二段階定額・定額ライトは最大速度が150Mbpsとなりますが、それぞれ1日100MBまで、110MBまでのデータ容量の制限があります。
やはり、ぷららモバイルLTEの活用ポイントは定額無制限プラン。それ以外を検討ならば、他の格安SIMの方が良いのでは?というのが私の見解です。
mineo Aプランの速度制限 詳細
- 全プラン:3日合計3GB
mineoはdocomo回線とau回線を提供するマルチキャリアですが、速度制限があるのはau回線のAプランのみです。
Aプランの速度制限は全プラン共通で3日合計3GBまで。最近は10GB/月プランも追加されましたが、3GBあれば速度制限に困ることはほとんど無いでしょう。私も愛用している格安SIMサービスですが、かなりオススメです。
UQ mobileの速度制限 詳細
- 全プラン:3日合計1GB
mineoと同じau回線の格安SIMを提供する『UQ mobile』。こちらは、3日間合計1GB以上の利用で速度が200kbpsに制限される可能性があります。同じau回線の格安SIMでも、mineoよりも厳しい制限がされていますね。
UQ mobileを検討されている方は、mineoとどちらにしようか悩んでいると思います。以前であれば、通信品質が抜群に良かったUQ mobileもオススメしていたのですが、運営元の変更に伴い通信品質が悪化。現在はmineoの方がサービスの質・向上ともに上回っています。
格安SIMの速度制限 まとめ
格安SIMの速度制限は、それぞれかなり異なることが分かっていただけたのではないでしょうか?
契約するプランが、1GBプランであれば、データ容量を大きく消費することは少ないので気にならないかもしれませんが、3GB以上のプランを契約される方は、速度制限にも気を付けた方が良いですね!
速度制限無しの格安SIMも多く、制限が無い分他の機能が劣っている…ということもないので、大容量プランを選択するならば間違いなく速度制限無しの格安SIMを選んだ方が良いです。
私自身、格安SIMは外作業でのテザリングで頻繁に使うのですが、速度制限がかかると全く作業になりません。勿論、速度制限以外にも比較する要素はあるのですが、契約前にしっかりと速度制限は把握しておきましょう!