【2016年2月】格安SIM11社の通信速度を徹底比較
こんにちは、しむにぃです。今回は、沖縄県北谷にて格安SIMの通信速度検証を行ってきました。
2015年は通信速度の変動が激しかったですが、最近は通信速度が良いSIM、悪いSIMではっきり分かれてきた印象を受けます。
今回の検証結果を、是非格安SIM選びの参考にしてみてください。
※因みに今回の速度検証は沖縄にて実施しましたが、格安SIMの通信品質は地域差が無い(基地局の影響を受けるのは大手キャリア側)ので、関東や関西、その他日本全国のユーザーの参考になります。
格安SIM速度比較|測定環境
測定環境は以下の通りです。
- 計測SIM IIJmio、mineo Dプラン、DMM mobile、楽天モバイル、Nifmo by Nifty、FREETEL SIM、U-mobile、OCNモバイルONE、DTI SIM、ぷららモバイルLTE、mineo Aプラン、UQ-mobile
- 計測スマートフォン docomo系:Nexus5、au系:SOL26(XperiaZ3)
- 計測アプリ Ookla Speedtest(サーバー:Chatan)
- 計測日時 2015年12月24日(木曜日) 12時台、15時台、18時台
- 計測場所 スターバックスコーヒー 北谷国道58号線
計測方法
それぞれの格安SIMで、計3回測定後、次のSIMに差し替え。同じ場所ですが、計測時刻はずれています。途中通信が切れてしまった場合は、再度計測しなおしています。全く同じ条件ではないので、その影響を受けている可能性もあります。
1回目の計測で20Mbpsを超えたものは、計測のみでかなりデータ通信量を消費してしまうため、1度のみの計測で終了しています。
docomo回線の格安SIM速度比較
docomo回線の格安SIMは、IIJmio、mineo Dプラン、DMM mobile、楽天モバイル、Nifmo by Nifty、FREETEL SIM、DTI SIM、ぷららモバイルLTE、U-mobile、OCNモバイルONEの10サービスです。
IIJmioの速度
下り平均速度 | |
12時台 | 2.29 Mbps |
15時台 | 15.59 Mbps |
18時台 | 11.83 Mbps |
前回の検証では12時台でも30Mbps程の速度が出ていましたが、今回は2Mbps程になっていました。それでも、格安SIMで12時台に1Mpbsを超えていれば十分良い格安SIMと言えます。12時台以外は10Mbps以上出てくれたので、やはり非常に安定した格安SIMです。
mineo Dプランの速度
下り平均速度 | |
12時台 | 0.65 Mbps |
15時台 | 15.56 Mbps |
18時台 | 1.36 Mbps |
最近人気がぐんと上がった格安SIM mineo。通信品質では、これまで12時台でも1Mbps以上出ていましたが、今月ついに1Mbpsを下回ってしまいました。18時台も1.36Mbpsとちょっと気になる速度。
これまでは通信速度改善も対応が早かったので、今後の改善に期待。まだ以前おすすめの格安SIMであることに変わりはないですが、高速通信が必要な方にはちょっと気がかりな結果となりました。
DMM mobileの速度
下り平均速度 | |
12時台 | 0.76 Mbps |
15時台 | 15.45 Mbps |
18時台 | 7.09 Mbps |
DMM mobileもmineo Dプラン同様、12時台の速度低下がみられました。2015年にも7月頃に速度低下しましたが、その後改善されています。今回も、今後の設備増強による速度改善に期待したいところ。
12時台以外は安定した速度が出ているので、普通に使用する分には特に不自由は感じないでしょう。
楽天モバイル 旧APNの速度
下り平均速度 | |
12時台 | 0.32 Mbps |
15時台 | 12.34 Mbps |
18時台 | 1.80 Mbps |
楽天モバイルは、2015年10月6日以降の契約分から、接続APNが「vdm.jp」から「rmobile.jp」に変更になりました。要するに、同じ楽天モバイルでも異なる回線があるってことです。そして、古い回線(vdm.jp)を使っているこちらの通信速度は、新しい回線よりもかなり遅いです。
今回の検証でも、やはり古い回線では12時台に0.32Mbpsの速度しか出てくれませんでした。これから契約する方は心配ありませんが、古い回線を使っている方はちょっと不便を感じそう。古い回線は、今後も速度改善はあまり見込めないと、個人的には思っています。(他社格安SIMに乗り換えか、再度楽天モバイルに契約して新しい回線をつかいましょう!)
楽天モバイル 新APNの速度
下り平均速度 | |
12時台 | 0.74 Mbps |
15時台 | 13.81 Mbps |
18時台 | 4.14 Mbps |
こちらは楽天モバイルの新しい回線(新APN)の通信速度。古い回線よりも速度が出ています。ただ、12月の段階では12時台でも5Mbps程出ていたことを考えると、かなり速度低下はしてきています。
楽天モバイルは12月に端末半額セールをやっていたりと、キャンペーンがお得なので利用者が激増している影響と思われます。
それでもお得な格安SIMであることは間違いないので、docomo回線の格安SIMでオススメを選ぶなら、間違いなくトップ3に入る格安SIMです。
DTI SIMの速度
下り平均速度 | |
12時台 | 11.42 Mbps |
15時台 | 12.84 Mbps |
18時台 | 8.71 Mbps |
現在、データ専用SIM&SMS付SIMなら半年間無料のキャンペーンを実施中のDTI SIM。後発組の格安SIMながら、お得なキャンペーンで他社に対抗しています。
キャンペーンはとてもお得ですが、まだまだブランドの認知度の低さや、サービスの機能不足などからそこまでユーザーが増えている印象はないです。
通信速度は安定していますが、こちらのSIMは『格安SIMをお試ししてみたい!』という方に向いているSIMかなと、個人的には感じます。
FREETEL SIM の速度
下り平均速度 | |
12時台 | 9.27 Mbps |
15時台 | 13.61 Mbps |
18時台 | 16.64 Mbps |
今回の計測でも、FREETELは非常に良い結果となりました。通信品質は、間違いなくトップクラスです。ただ、FREETELの場合、『使った分だけ安心プラン』という段階制定額プランなので、使えば使うほど料金が高くなってしまいます。
プランを自分で選ぶ必要がなく、毎月使用量が大幅に変わる人には便利ですが、通信費用を抑えたい方は、やはり定額基本料金のプランがおすすめです。
OCNモバイルONEの速度
下り平均速度 | |
12時台 | 0.38 Mbps |
15時台 | 14.78 Mbps |
18時台 | 0.81 Mbps |
格安SIMで最もシェア率の高いOCNモバイルONEですが、通信速度はあまり出てくれません。あまり声を大にして言えませんが、もし私が格安SIMを選ぶなら、OCNモバイルONEは選ばないです。OCNモバイルONEは口座振替ができるので、クレジットカードを持ちたくない人などがお申し込みするには良いです。
Nifmo by Nifty の速度
下り平均速度 | |
12時台 | 0.49 Mbps |
15時台 | 18.57 Mbps |
18時台 | 16.87 Mbps |
Nifmoは、今回の速度検証では比較的良い結果となりました。12時台は0.5Mbps付近とちょっと遅いですが、それ以外では10Mbps以上の速度になっています。
通信速度面では向上が見られましたが、ユーザー離れもあるのかもしれません。2015年は通話かけ放題の噂で話題になっていましたが、蓋を開けてみると結局IP電話でのかけ放題(予想通りではありますが…)。その一方、最近は電話回線のかけ放題が楽天モバイルから登場しました。他社サービスに一歩後退している印象を受けるNifmo。今後の挽回に期待です。
U-mobileの速度
下り平均速度 | |
12時台 | 0.21 Mbps |
15時台 | 0.55 Mbps |
18時台 | 0.36 Mbps |
U-mobileはここ半年程、ずっと速度が遅いです。今回の検証では、速度が出やすい15時台でも1Mbps以下という結果でした。U-SEN音楽聞き放題プランなど、独自サービスを展開していますが、ここまで速度が出ないとオススメはできません。。
ぷららモバイルLTE 無制限プランの速度
下り平均速度 | |
12時台 | 1.09 Mbps |
15時台 | 0.84 Mbps |
18時台 | 0.45 Mbps |
ぷららモバイルLTEの通信速度は、ここ最近かなり悪くなっている印象です。以前であれば15時台であれば2Mbps付近まで出てくれたのですが、2016年1月あたりから速度が出なくなっています。
この速度では動画が見れないので、現在解約を検討中です。
au回線の格安SIM速度比較
au回線の格安SIMは、mineoとUQ mobileの二つと契約しています。他にもau回線を提供する格安SIMサービスはありますが、やはりメジャー所はこの2つでしょう。
これまでは、通信品質重視ならばUQ mobile。そうでなければサービス重視のmineo。と私は主張してきました。しかし、UQ mobileの運営元が変わったことで、UQ mobileの通信品質が低下。現段階では、『au端末を使うならmineo一択で良いのでは?』というのが私の意見です。
mineo Aプランの速度
下り平均速度 | |
12時台 | 1.19 Mbps |
15時台 | 13.00 Mbps |
18時台 | 4.58 Mbps |
mineo au回線の通信速度は、ここ半年間ずっと同じような結果になっています。安定している格安SIMと言えますね。12時台も1Mbps以上出てくれることが多く、メインで使っても不満は全く感じません。
便利な機能やお得なキャンペーンも多く、とてもオススメな格安SIM。
UQ-mobileの速度
下り平均速度 | |
12時台 | 2.64 Mbps |
15時台 | 12.2 Mbps |
18時台 | 44.49 Mbps |
UQ mobileは、運営元が変わったことで、特に12時台の通信速度がかなり悪くなりました。以前は12時台でも平気で10Mbps以上の速度でしたが、今回の計測では2.64Mbpsまで下がっていました。
18時台は圧巻の45Mbpsでしたが、通信速度ならUQ mobile…とは言えないのが現状です。
2016年2月の速度比較まとめ・総評
今回計測したMVNO9社の結果をまとめてみました。
平均ダウンロード速度 | 12時台 | 15時台 | 18時台 | |
docomo系 | IIJmio | 2.29 | 15.59 | 11.83 |
mineo Dプラン | 0.65 | 15.56 | 1.36 | |
DMM mobile | 0.76 | 15.45 | 7.09 | |
旧楽天モバイル | 0.32 | 12.34 | 1.80 | |
新楽天モバイル | 0.74 | 13.81 | 4.14 | |
DTI SIM | 11.42 | 12.84 | 8.71 | |
FREETEL SIM | 9.27 | 13.61 | 16.64 | |
OCNモバイルONE | 0.38 | 14.78 | 0.81 | |
Nifmo by Nifty | 0.49 | 18.57 | 16.87 | |
U-mobile | 0.21 | 0.55 | 0.36 | |
ぷららモバイル | 1.09 | 0.84 | 0.45 | |
au系 | mineo Aプラン | 1.19 | 13.00 | 4.58 |
UQ-mobile | 2.64 | 12.20 | 44.49 |
格安SIMで通信速度を気にしなくてはいけないユーザーは、
「動画視聴を頻繁にするユーザー」、「サラリーマンなどで決まった時間(特に混雑時間帯)に多くスマホを使う方」です。
動画視聴であれば、最低でも1Mbps以上は欲しいところ。高画質であれば3Mbps以上は必要です。
ネット閲覧であれば、0.5Mbps程あればそれほどストレスなく見れますが、やはり1Mbps程あった方が良いでしょう。
docomo系格安SIMでは、今回も速度部門では2強の『IIJmio』と『FREETEL』が安定した通信速度を記録しました。docomo系の格安SIMで、通信速度もある程度欲しい方は、この2つから選ぶのが間違いないです。
但し、これら二つはそれぞれタイプが全く異なります。
IIJmioは月額固定料金。FREETELは段階制定額(使った分だけ課金式)です。これらの違いは調べてから契約するようにしましょう。
公式HP:IIJmio
公式HP:FREETEL
高速データ通信にそれほどこだらないのであれば、「mineo D」と「楽天モバイル」、「DMM mobile」がオススメ。通信品質では、IIJmio・FREETELに劣るものの、比較的安定感のある品質をキープしつつ、その他のサービスが充実しています。
楽天モバイルは、今一番勢いのある格安SIMだと思います。運営元が楽天本体になったことで、通信品質が改善されましたし、楽天ポイントが永年二倍になる特典や、端末半額のキャンペーンがとてもお得です。さらに最近、音声通話回線による5分間かけ放題オプションが登場しました。これまで、通話料金が高くて契約できなかった人も安心して格安SIMに乗り換えることができます。今イチオシの格安SIMですね!
公式HP:楽天モバイル
mineo Dプランも使いやすく人気の格安SIM。若干速度低下がみられたのが気がかりですが、その他のサービス充実度はトップクラス。高速・低速モードの切り替え、余ったデータ通信量の繰越など、基本的な機能は当たり前。それ以外にも、全国ユーザーとパケットをシェアできるサービスも開始しました。キャンペーン特典もお得なことが多く、選んで失敗の少ない、使いやすい格安SIMです。
公式HP:mineo
au系格安SIMでは、2015年12月の検証同様、UQ mobileの通信品質が低下しています。通信速度重視の人に愛用されていたUQ mobileですが、今後はよりmineoを選択するユーザーが増えそうです。
あくまで私の見解ではあるものの、今au端末を使う格安SIMを選ぶなら、mineo一択では?と思っています。
公式HP:mineo
以上、2016年2月の格安SIM速度比較のまとめ・総評でした。
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これまでの通信速度比較のまとめは、
「MVNOの通信速度を徹底比較・まとめ」を参考にしてみてください。