MVNO9社の通信速度比較!ドコモ系MVNOはお昼混雑時ダメ?
MVNO9社の通信速度を測定してきました。今回計測対象となるMVNOは、DMM mobile、Nifmo by Nifty、FREETEL SIM、U-mobile、OCNモバイルONE、ぷららモバイルLTE、Y!mobile、mineo、UQ-mobileの9社です。
先月に引き続き、今回も新宿での測定になります。時間帯は、12時台、15時台、19時台の3つの時間帯で測定しています。特に12時台は通信が混雑し、格安SIMの通信品質が悪化しやすい時間帯ですので、その辺りを参考にしてみてください。
過去・最新のMVNO速度比較はこちら↓
2015年7月:「MVNO格安SIM8社の速度比較@新宿7月」
2015年9月:「MVNO格安SIM11社の速度比較@新宿9月」
目次
格安SIM速度比較|測定環境
測定環境は以下の通りです。
- 計測SIM DMM mobile、Nifmo by Nifty、FREETEL SIM、U-mobile、OCNモバイルONE、ぷららモバイルLTE、Y!mobile、mineo、UQ-mobile
- 計測スマートフォン docomo系:Nexus5、au系:SCL23(GalaxyS5)
- 計測アプリ Ookla Speedtest(サーバー:Tokyo)
- 計測日時 2015年8月18日(火曜日) 12時台、15時台、19時台
- 計測場所 ドトール西新宿1丁目店(12、15時台)、マンボー新宿南口店(19時台)
計測方法
それぞれの格安SIMで、計3回測定後、次のSIMに差し替え。同じ場所ですが、計測時刻はずれています。途中通信が切れてしまった場合は、再度計測しなおしています。全く同じ条件ではないので、その影響を受けている可能性もあります。
今回は、途中で端末の電源が切れてしまったので、19時台は漫画喫茶で計測しました。また、メイン携帯で使っているmineoは通信速度が速く、計測でかなりデータ通信量を消費してしまうため、1~3回の計測となっています。
docomo回線の格安SIM速度比較
docomo回線の格安SIMは、DMM mobile、Nifmo by Nifty、FREETEL SIM、ぷららモバイルLTE、U-mobile、OCNモバイルONEの6つです。
先月同じ場所(19時台を除く)で計測した結果、DMM mobile、Nifmoが比較的良い通信速度結果となりました(>>MVNO8社の通信速度比較@新宿7月)。今回の検証では、新たにFREETEL SIMが加わっています。
DMM mobileの速度
DMM mobile 速度平均値 |
下り | 上り | PING |
12時台 | 0.44 Mbps | 3.71 Mbps | 93 |
15時台 | 12.37 Mbps | 3.75 Mbps | 35 |
19時台 | 2.33 Mbps | 4.14 Mbps | 75 |
DMM mobileの通信速度は、やはりお昼の時間帯はかなり混雑しているようです。1Mbps以下の速度で、結構ストレスを感じる速度になってしまいました。15時台は流石に速度品質が改善されましたが、19時台は再び速度低下。
速度低下は避けられないものの、せめて1Mbpsは出てほしいところですね。
FREETEL SIM の速度
FREETEL 速度平均値 |
下り | 上り | PING |
12時台 | 4.73 Mbps | 1.67 Mbps | 64 |
15時台 | 8.92 Mbps | 4.99 Mbps | 52 |
19時台 | 10.34 Mbps | 3.47 Mbps | 49 |
今月新たに契約したFREETEL SIM。FREETEL SIMは、利用したデータ通信量によって月額料金が決まるので、プランを選ぶ必要がないことで最近人気の格安SIMです。
FREETEL SIMの通信速度は、思った以上に安定していました。8月の当サイト調査では、FREETEL SIMが一番良い通信品質でした。
Nifmo by Nifty の速度
Nifmo 速度平均値 |
下り | 上り | PING |
12時台 | 0.50 Mbps | 2.07 Mbps | 78 |
15時台 | 12.32 Mbps | 3.84 Mbps | 46 |
19時台 | 1.77 Mbps | 3.31 Mbps | 69 |
先月好調だったNifmoも、今月はお昼の混雑時は全く速度がでませんでした。混雑時間帯が安定しない格安SIMのデメリットが、如実に現れた感じですね。15時台は十分速度が出ましたし、19時台も十分活用できる速度でした。格安SIMにお昼の通信品質は期待してはいけないかもしれませんね。
ぷららモバイルLTE 定額無制限プランの速度
ぷらら 速度平均値 |
下り | 上り | PING |
12時台 | 0.91 Mbps | 2.58 Mbps | 40 |
15時台 | 0.69 Mbps | 3.09 Mbps | 43 |
19時台 | 0.73 Mbps | 2.40 Mbps | 58 |
ぷららモバイルLTEは、最高3Mbpsの定額無制限プランです。上限が3Mbpsですが、お昼の時間帯はNifmoやDMM mobileよりも速度が出ていました。使い方によっては、ぷららモバイルLTEの方がコストパフォーマンスが良いかもしれません。
因みに地元の神奈川で使っている時はもっと速度がでるので、動画視聴も結構いけたりします。もうしばらくは、ぷららモバイルLTEを愛用していきたいと思っています(外出時のテザリング要員として)。
U-mobileの速度
U-mobile 速度平均値 |
下り | 上り | PING |
12時台 | 0.50 Mbps | 2.81 Mbps | 75 |
15時台 | 12.06 Mbps | 5.39 Mbps | 45 |
19時台 | 3.99 Mbps | 2.44 Mbps | 70 |
U-mobileも、他のdocomo系MVNOと同様にお昼の時間帯は速度が出ませんでした。それでも、先月、先々月と比較するとかなり通信品質は改善されてきたのでは?と感じました。15時台はかなり速度が出ていますね。今回の結果だけで判断することはできませんが、NifmoやDMMに近い通信品質になってきたのではないでしょうか?
OCNモバイルONEの速度
OCNモバイル 速度平均値 |
下り | 上り | PING |
12時台 | 0.43 Mbps | 2.45 Mbps | 81 |
15時台 | 1.50 Mbps | 2.68 Mbps | 79 |
19時台 | 6.37 Mbps | 4.37 Mbps | 52 |
OCNモバイルONEは、先月はお昼でも速度が出ていたのですが、今月は0.5Mbps以下の速度になってしまいました。一方、19時台は安定した速度が出てくれました。
au回線の格安SIM速度比較
au回線の格安SIMでは、mineoとUQ mobileを調査してきました。au回線の格安SIMは、今のところdocomo回線の格安SIMに比べて速度が安定しています。今回の調査でも、安定した速度を出してくれました。
mineoの速度
mineo 速度平均値 |
下り | 上り | PING |
12時台 | 16.42 Mbps | 11.65 Mbps | 78 |
15時台 | 24.45 Mbps | 17.85 Mbps | 67 |
19時台 | 10.84 Mbps | 3.12 Mbps | 95 |
※12時台、15時台は一回のみの測定です。
mineoはお昼の混雑時間帯でも十分すぎる速度が出てくれました。通信速度が速いと検証だけで一気にデータ容量消費してしまうため、速度が速い時は1回のみの測定とさせていただきました。最近メイン携帯をmineoにしたので頻繁に使っているのですが、速度が遅いと感じたことは今のところありません。9月からは、mineoのdocomo回線格安SIMが登場するので、そちらの通信品質にも期待したいところですね!
UQ-mobileの速度
UQ mobile 速度平均値 |
下り | 上り | PING |
12時台 | 21.53 Mbps | 15.98 Mbps | 45 |
15時台 | 31.94 Mbps | 7.67 Mbps | 50 |
19時台 | 15.43 Mbps | 3.6 Mbps | 42 |
もはや通信速度品質はナンバーワンでしょう。UQ mobileはお昼の混雑時でも21Mbpsという驚異的な通信品質を見せてくれました。もはや本家au4G LTEと比較しても遜色ないレベルです。docomo系MVNOにも、このくらい通信品質がよい格安SIMが登場してほしいですね。
当サイト管理人は、au端末をmineoで使っていますが、速度が落ちると困る…という人はUQ mobileがお勧めです。
SoftBank回線の格安SIM速度比較
SoftBank回線の格安SIMは、現在のところまだ登場していません。変わりに、月額2,000円程から使えるY!mobile提供の格安スマホがあります。当サイト管理人は、auのサブ機をY!mobileにMNPしてNexus5を一括0円で入手しました。
Y!mobileの速度
Y!mobile 速度平均値 |
下り | 上り | PING |
12時台 | 19.00 Mbps | 8.75 Mbps | 56 |
15時台 | 19.67 Mbps | 11.76 Mbps | 50 |
19時台 | 8.08 Mbps | 9.31 Mbps | 36 |
Y!mobileは、MVNOではなく独自回線をもっているため、都心では大変安定しています。難点としては、山岳部など一部の地域で電波が届きにくいところ。それでも、au、docomoからのMNPであれば、SIMフリースマホが一括0円になったり、音声通話プランの料金が2,030円になったりと、コストパフォーマンスは大変高いサービスです。Y!mobileは、500回×10分の無料通話分がついてくる点も魅力ですね!
スマホを持っていない人や、電話を沢山する人にオススメしたいサービスです。
MVNO9社の速度比較まとめ;2015年8月
今回計測したMVNO9社の結果をまとめてみました。
平均ダウンロード速度 | 12時台 | 15時台 | 19時台 | |
docomo系 | DMM mobile | 0.44 Mbps | 12.37 Mbps | 2.33 Mbps |
FREETEL SIM | 4.73 Mbps | 8.92 Mbps | 10.34 Mbps | |
Nifmo by Nifty | 0.50 Mbps | 12.32 Mbps | 1.77 Mbps | |
ぷららモバイルLTE | 0.91 Mbps | 0.69 Mbps | 0.73 Mbps | |
U-mobile | 0.50 Mbps | 12.06 Mbps | 3.99 Mbps | |
OCNモバイルONE | 0.43 Mbps | 1.50 Mbps | 6.37 Mbps | |
au系 | mineo | 16.42 Mbps | 24.45 Mbps | 10.84 Mbps |
UQ-mobile | 21.53 Mbps | 31.94 Mbps | 15.43 Mbps | |
softbank系 | Y!mobile | 19.00 Mbps | 19.67 Mbps | 8.08 Mbps |
ちょっと見づらいですが、左から12時台、15時台、19時台となっています。この結果を見ると、docomo系MVNOのお昼混雑時は、かなり速度が低下することが分かりました。その中では、FREETEL SIMが比較的安定した通信速度が出ていました。
DMM mobileやNifmoは、お昼混雑時にかなり速度低下がみられました。それ以外の時間帯では速度が出ているので、お昼頻繁に使うことがなければ、十分活用できるレベルかと思います。
ぷららモバイルLTEは、1Mbps弱の通信速度。地元神奈川よりも、都心だと速度が遅く感じました。それでも、月額2,980円で無制限はなかなか魅力的。速度がでる地域であれば、動画視聴などに活躍しれくれるはずです。現在初月無料キャンペーン実施中。
また、9月からmineoがdocomo回線の格安SIMサービスを開始します。8月までの先行予約で、9か月間×800円割引になる大変お得なキャンペーンを実施しているので、docomo系MVNOを検討している方はこのキャンペーンは是非活用してみてください!
au系MVNOは今月も好調。UQ mobile、mineoどちらも高品質の通信を維持してくれました。格安SIM最大のデメリットである通信速度に関しては、au系MVNOはそれほど心配はいらないかもしれません。
UQ mobileとmineo、どちらが良いのか迷うところかと思いますが、通信速度重視ならUQ mobile、サービス面や汎用性の高さを選ぶならmineoです。UQ mobileの通信品質は今のところ圧倒的に安定した高速通信が可能です。ユーザーがそれほど多くない背景も影響しているかと思います。一方、mineoは速度はややUQ mobileに劣ります。しかし、プランが多く無駄なコストを抑えれる点や、キャンペーンなどで予想外の恩恵を受けれることもしばしば。最近では、docomo回線の提供スタートを記念したキャンペーンで、なんと6か月間基本料金無料(1GBプラン)という驚くべきキャンペーンを実施しています。キャンペーンの詳細は、mineo公式ページで確認してみてください。
来月からは、新しくmineoのdocomo回線格安SIMも取り入れて調査をしていく予定です。通信速度の速報は、Twitterでもつぶやいていますので、ぜひフォローお願いいたします(サイト名がTwitter名になっています)。