mineoにMNPして1か月経ったのでレビューしてみた!
先月、10年以上使ってきたauから格安SIM「mineo」にMNPしました。使い始めて、1か月が経過したので格安SIMの使い勝手や感想をレビューしていきたいと思います。
「格安SIMって実際どうなの?」と思っている方に、少しでも参考になれば幸いです。
目次
格安SIM「mineo」ってなに?
まずは、mineoのサービスをあまり知らない方のために簡単にmineoについて説明したいと思います。
mineoは、株式会社ケイ・オプティコムが提供する格安SIMサービスです。au回線を使っている数少ない格安SIMで、au LTE対応端末で利用することができます。
auやdocomoなどの大手キャリアに比べて、スマホの維持費を安くできるメリットがあり、「スマホ料金が高い」という理由で格安SIMに乗り換えるユーザーが増えています。
こちらはmineoの月額料金↓
出典:mineo公式ページ
音声通話付きSIM(デュアルタイプ)でも、2,000円以下でスマホ運用できることが最大の魅力。最低利用期間はありませんが、デュアルタイプ12か月以内のMNP転出に限り、MNP転出料11,500円が発生します。
mineoを使うとどのくらい安くなるの?
僕の場合、格安SIMにしたことで毎月5,000円/月ほどで運用できています。この料金は、スマホ残債を足した金額。来年5月には残債すべて払いきるので、その後は1,700円/月ほどになります。来年5月までは毎月2,000円節約。それ以降は毎月5,000円程節約できる計算になります。
注意していただきたいのは、「どのくらい安くなるのか?」は個々の状況によって異なるということ。僕の場合、au端末の残債が12カ月ほど残っている状況でした。さらに契約更新月以外に解約したので、違約金が1万円程発生しています。
節約費のより詳細な計算を、別記事「>>auからmineoにMNPするとどのくらい節約できる?」にて解説しているので、是非参考にしてみてください。
格安SIMのデメリットをどのように感じる?
格安SIMは、月額維持費が安い一方、通信品質が安定しない・キャリアメールが使えないなどのデメリットもあります。ここでは、格安SIMのデメリットとされる項目に対し、実際に使ってみてどのように感じるかレビューしてみました。
格安SIM最大のデメリット”通信品質”は実際どう?
格安SIM最大のデメリットとされるのが、通信品質悪化による”速度低下”です。これは、限られた通信回線を複数ユーザーで使うため、どうしても避けられない現象です。実際、格安SIMを使い始めた人でもっとも不便を感じている・後悔している最も多い事象となっています。
7月、8月に都内で通信速度を測定してきましたので、そちらの結果をまずは参考にしてみてください。
2015年7月の通信速度@新宿
- 計測日時 2015年7月18日(土曜日) 12時台、18時台
- 計測場所 ドトール西新宿1丁目店
mineo 速度平均値 |
下り | 上り | PING |
12時台 | 28.45 Mbps | 9.01 Mbps | 60 |
18時台 | 15.46 Mbps | 4.35 Mbps | 79 |
2015年8月の通信速度@新宿
- 計測日時 2015年8月18日(火曜日) 12時台、15時台、19時台
- 計測場所 ドトール西新宿1丁目店(12、15時台)、マンボー新宿南口店(19時台)
mineo 速度平均値 |
下り | 上り | PING |
12時台 | 16.42 Mbps | 11.65 Mbps | 78 |
15時台 | 24.45 Mbps | 17.85 Mbps | 67 |
19時台 | 10.84 Mbps | 3.12 Mbps | 95 |
※12時台、15時台は一回のみの測定です。
7月に続き、8月も優秀な通信品質と感じる結果が得られました。個人調査ではありますが、お昼の混雑時でもかなり十分な速度が出てくれるという結果になりました。
他サイトのmineo速度測定結果は??
当サイトだけの結果では少々不安があるので、他の方が計測した結果も見てみました。
MVNO/格安SIMの速度比較 8月 IIJmio/NifMo/楽天/FREETEL/OCN/BIGLOBE/DMM/UQ mobile/mineo他
出典:格安スマホ回線研究所
UQ mobile/mineoは本家auより速い?――「格安SIM」の実効速度を比較(au回線7月編)
出典:ITmedia
mineoの通信速度を上記3つのサイト情報を参考にさせていただいた結果、12時台の通信速度が「格安スマホ回線研究所さん:0.66Mbps」、「ITmediaさん:0.57Mbps」、「MVNOナビさん:0.85Mbps(実際は12.00Mbpsとなっていますが、おそらく15時台と書き違えたと思われます)」という結果になっていました。
当サイトの調査では、お昼も快適な速度となっていましたが、これら結果を見る限りmineoはお昼混雑時間帯は通信速度がかなり遅くなる可能性が高いと言えます。
格安SIMを使う以上、どうしても速度低下は避けられない課題。お昼に快適な通信速度を求めている方には、やはり格安SIMをお勧めすることはできません。
しかし、僕の場合はLINEやちょっとしたWeb検索に使うくらいなので、お昼の速度低下で不便を感じることはほとんどありません。高速通信を必要としない方にとって、格安SIMはやはりとても魅力な選択肢の一つだと思います。
mineoは山間部など電波の届きにくいところに弱い?
そして、もう一つ注意していただきたのが、mineoは3G回線が使えず4G LTE回線のみの通信ということです。3G回線(低周波回線)が使えないので、山間部などの電波が届きにくいところで通信ができなくなる…といった不安があります。しかし、auのLTE回線は急ピッチで拡大しており、auのエリアマップでLTE表記されていない場所も開通していることはしばしばあるようです。auのエリアマップは、良い意味で信用できないものになっているようですね。
また、勘違いしやすいのですが、3G回線非対応で通信ができなくなるというのはデータ通信のこと。音声通話はauと同じ回線となるので、3Gエリアでも問題なく使うことができますよ。
キャリアメールが使えないとどのくらい不便?
格安SIMにしたことで、今まで使っていた「@ezweb.ne.jp」のメールアドレスは使えなくなりました。しかし、僕は今のところキャリアメールが使えなくなったことで不便に感じたことは全くありません。
既に連絡手段にはLINEを使っていましたし、キャリアメールで登録していたものはすべてG-maiilに登録変更してからMNPしました。
不憫に感じる方は、現在もキャリアメールでよく連絡を取る方。連絡する相手がガラケーであったりする場合は、まだ暫くはキャリアメールが必要になるかと思います。徐々にG-mailなどのフリーメールにしたり、LINEといった無料アプリを連絡手段に活用してみてはいかがでしょうか?
格安SIMは通話料金が高い!格安通話サービスは必須!?
通話料金が高いことも格安SIMのデメリットです。大手キャリアでは通話かけ放題が主流になってきましたが、格安SIMでは30秒/20円がおおよその相場となっています。つまり、月間1時間の通話だけで2,400円程の費用になり、通話をすればするほど格安SIMを使うメリットは少なくなります。
音声通話をほとんど使わない方は気にならないデメリットですが、一人暮らしで固定電話がない方などは要注意ポイントでしょう。どうしてもある程度通話が必要な方は、LINEやスカイプといった無料通話サービスを使ったり、通話料金が半額になる音声通話アプリを活用してみましょう!
普段使わない方も、あらかじめインストールして使える状態にしておくことをお勧めします。普段電話を使わない僕も、いざというときに電話を使いことに…といったケースが起こりえます。そんな時に格安通話サービスを使えるようにしておけば…とちょっと後悔したことがありました。
mineoでは、「LaLaCall」という格安通話サービスを無料で使えるので有効活用してみてください。
mineoにMNPした感想
良かったことは?
mineoにMNPして良かったことは、やはり月額の維持費が安くなったことです。まだスマホの残債が残っているので、来年の5月までは月額5,000円程かかりますが、それでもかなりの節約になります。また、思っていたよりも通信速度低下による不便は感じていません。
mineoには、「mineoスイッチ」という高速通信・低速通信切り替えアプリがあります。意外とこのアプリが重宝していて、現在のデータ通信量を確認したり、使いすぎたときは低速に切り替えてデータ容量を節約したりといったことが手軽に行えます。
そして最後にmineoのサポート体制。mineoの公式ページでは、チャットでちょっとした疑問にすぐに答えてもらえます。わからないことがあるときには、専門スタッフが丁寧に教えてくれるので心強い味方です。
後悔したこと・不便になったことは?
mineoにして不便に感じたことは今のところありません。唯一後悔したことは、8月から「docomo回線キャンペーン」が始まったことです。このキャンペーン期間に申し込んでいたら、800円×6か月の割引が受けれていました。このキャンペーンの1か月前にMNPしてしまったので、僕はこのキャンペーン特典は受けれません^^;
ちょっとこのタイミングの悪さは悔しいのですが、これからmineoに契約される方はとてもお得ですよ!
僕がmineoを選んだ理由
au端末を使える格安SIMは、mineoのほかにUQ mobileがあります。auユーザーにとって、どちらの格安SIMを選ぶのかは結構重要なポイントです。結局僕はmineoにしたのですが、それは「選べるプランが多い」「ユーザーサポートが充実」といった理由です。
「選べるプランが多い」ということですが、UQ mobileでは3GBプランのみですが、mineoでは1GB、3GB、5GBプランから選ぶことが可能で、月によって変えることも可能です。自分がどのくらい使うのかわからない人にも、選べるプランが豊富なのは魅力です。
また、mineoは格安SIM専門の会社であることもあり、ユーザーへの対応が非常に速い印象を受けます。最近、高速・低速切替アプリを導入したり、今後開始されるdocomo回線や友達とのパケットシェアができたりと、どんどんサービスは充実してきています。今後さらに便利になる格安SIMだと思っています。
通信速度重視の人はやっぱりUQ mobile
UQ mobileには、mineoにない良さがあります。それが通信速度。格安SIMの中でも、トップクラスの安定した高速通信です。プラン数が少なかったり、サービスの充実度では劣るものの、通信速度を重視したい方にはUQ mobileはやはりおすすめできる格安SIMです。
mineoを1か月間使ってみた感想・レビューまとめ
mineoを使った感想・レビューは、おおよそ想定通りのものとなりました。混雑時の速度低下が気にならなければ、月額2,000円前後で維持できる格安SIMはかなり魅力的なものではないでしょうか?
通信品質に不安がある方は、現在実施中の「docomo回線開始キャンペーン」を活用してみてください。800円×6か月無料になるので、データ専用SIMの1GBプランであれば、初期事務手数料3,000円のみで6か月間使うことができます。
是非この機会に、あなたの通信費用の見直しをしてみてください。