格安SIMはアンテナピクトが非表示に?セルスタンバイ問題について
MVNOが提供する格安SIMを使うと、アンテナピクト(上部のアンテナアイコン)が表示されない・バッテリー消費が異常に速い…といったトラブルが発生することがあります。実はこれ、「アンテナピクト問題」によって引き起こる「セルスタンバイ問題」が原因なんです。
ここでは、「アンテナピクト問題・セルスタンバイ問題とは?」といったことから、「セルスタンバイ問題の対処法」まで解説していきます。格安SIMで思わぬトラブルに悩まない為に、ここでお話する内容は是非とも学んでおいてください。
目次
アンテナピクト問題によるバッテリー異常消費
格安SIMサービスに乗り換えると、一部の端末でアンテナが表示されなくなる「アンテナピクト問題」が発生します。アンテナピクトが表示されていなくても、普通にデータ通信できる場合もあれば、一部アプリが機能しなくなったりします。
問題なく使えている場合は良いのですが、アンテナピクト問題で一番厄介なのが「セルスタンバイ問題」です。セルスタンバイ問題を一言で説明すると、「異常なバッテリー消費を起こしてしまう現象」です。この問題は、データ専用SIMを使っている人に起こり得る現象です。音声通話対応SIMでなく、データ専用SIMで格安SIMを契約しようとしている人は特に注意してほしい問題です。
「セルスタンバイ問題」について
セルスタンバイ問題が起こっているか確認してみよう!
既に格安SIMサービスを利用している方は、自身の端末でセルスタンバイ問題が発生しているか確認してみましょう!確認の方法はとても簡単です。Android端末であれば、「設定」→「電源管理」→「電池使用量」で”セルスタンバイ”の項目をチェックすることで確認できます。
この画面で、セルスタンバイの電池使用量が異常に多い方はセルスタンバイ問題によってバッテリーを余計に消費している可能性大です。格安SIMにしてから端末のバッテリーが持たなくなった場合、ほとんどのケースがこのセルスタンバイ問題の影響と思われます。
セルスタンバイ問題はどうして起こるの?
それでは、どうしてセルスタンバイ問題が起こるのでしょうか?
スマホ端末は「音声通話」と「データ通信」の二つの電波を受信しています。
しかし、データ専用SIMでは音声通話の電波を拾えません。こうなると、端末は「音声通話の電波を拾わなきゃ!」となって、一生懸命電波を探しに行きます。この動作にはバッテリーを消費します。その結果、異常なほどバッテリー消費をしてしまう「セルスタンバイ問題」が発生するのです。
セルスタンバイ問題を解決する方法は?
実は、このセルスタンバイ問題を解決する方法は非常に簡単です。それは、「格安SIMを契約するときにSMS付プランを選ぶ」ということです。元々SMS機能がついている格安SIMサービスもあれば、自由に選択できる格安SIMサービスもあります。SIM機能を追加すると、月額150円程のコストになるため、SMS機能を付けないユーザーも多いですが、実はこの150円にはSMS機能有無以上に大きな価値があるのです。
それが今回お話したセルスタンバイ問題を解決してくれることです。SMS機能は、電話番号のみでメッセージをやり取りする機能です。つまり、データ通信の電波ではなく、音声通話の電波を拾います。SMS機能を付けるだけで、アンテナピクト問題が解消され、セルスタンバイ問題(バッテリー異常消費)も同時に解決してくれるのです。
セルスタンバイ問題に注意するべき格安SIMサービスは?
セルスタンバイ問題に注意するべき格安SIMサービスは、SMS機能有無が選べるサービスです。
au回線の格安SIMサービスでは、mineo、UQ mobileどちらも標準でSMS機能がついています。au回線の格安sIMを使う方は、今のところセルスタンバイ問題の心配をする必要がなさそうですね!
一方、docomo回線の格安SIMサービスの多くは、SMS機能付の有無が選択できます。人気の格安SIMサービスの中では、Nifmo、DMM mobile、IIJmiio、FREETEL SIMなどで選択が可能。docomo回線の格安SIMを検討している方は、なるべくSMS付プランを選ぶことをおすすめします。
格安SIMのアンテナピクト・セルスタンバイ問題まとめ
データ専用の格安SIMでSMS機能なしにすると、月額料金も500円前後になりとてもお得に感じます。しかし、150円という月額費用を削ることで、セルスタンバイ問題を引き起こす可能性があることは是非知っておいてください。
SMS機能があるとLINEの登録も手軽になったり、電話番号しか知らない相手との連絡も可能になります。特に理由がない限りは、なるべくSMS付の格安SIMプランを選ぶことを強くおすすめします。
失敗しない格安SIMの知識として、ぜひ参考にしてみてください。